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気の向くままに−能郷白山−


樹木を同定するのに木肌の見極めも大きな要素であるが、樹齢、地域などによっても色々変化するようでやっかいだ。
いまだにコナラとミズナラの同定に迷ってしまう。
交雑が頻繁に起こっているようだが、葉っぱを見ると柄がなく基部が耳たぶ状なのでミズナラである。
林床にはモミジコウモリとその種類が時々見られる。

東側の急斜面にダケカンバが見えてきた。標高は1,300m辺りである。
雪崩などで崩落した急斜面に、バランスを保つかのように幹をくねらせ、四方八方に枝を
広げている様は、文字通りダケカンバ(岳樺)の風情である。
平地に姿勢よく生えていてはまったく"それらしく"感じないのは私の偏見だろうか。
辺りにはナナカマドの木もあるが、1枝だけ白い花を咲かせていた。
葉っぱの半分が枯れているのはマンサクである。葉が扇形なのでマルバであろう。
沢山のマンサクがことごとく半分枯葉状態である。
ふと昨春の新聞記事を思い出した。葉が出て間もなく葉が枯れ始め、数週間で茶色になり5〜6年で木も枯れる。樹勢の衰えとともに花も見られなくなるそうだ。
こんな症状が全国に広がっているそうだが、マンサク絶滅の兆候かも知れない。


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